中小企業の財務戦略・資本政策 対談:桐ちゃんの部屋|大阪市 日新税理士事務所

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対談:桐ちゃんの部屋
中小企業の財務戦略・資本政策
桐元:
今日は、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタントだけでなくLCA大学院大学で准教授もされていらっしゃる山本泰功先生に中小企業の財務戦略・資本政策についてお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いいたします。

山本:
こちらこそよろしくお願いします。


桐元:
まず、山本先生のご経験上、中小企業経営者の方々で欠けている部分・もっと強くなれば良いと思われるポイントは何でしょうか?

中小企業の財務戦略・資本政策山本:
自社にとって必要な資本金の額・最適な額を明確に把握されている人が少ないですね。
自己資本が高すぎると資本効率が低くて問題です。
また低すぎると自己資本不足として問題です。
事業規模にあった適切な資本金の額があります。
何事にも原理原則があるように、資本金の額にも原理原則があるのです。
また、適切な資本金に増資していきつつ、経営権を確保するために必要なシェア(株式の持分割合)や達成するための手段を資金面や税務面などからトータルで戦略的に考えて実効していく必要性があります。


桐元:
そう言われると、税理士として私は資本金についてトータルにアドバイスできているのか不安ですね。
財務面といっても、キャッシュフローや運転資金構造の話なら、「(省略)」といくらでもできるのですが、資本政策となると山本先生ほど自信をもって語ることができません。
なぜ多くの企業で適切な資本金の額になっていないのでしょうか?

中小企業の財務戦略・資本政策山本:
それは、ケーススタディーと実務のキャリアの違いです。
さきほど、桐元さんが話されたキャッシュフローや運転資金構造の話は面白いですね。
ただ多くの税理士の方々は、経理面・税務面から判断されて中小企業経営者の方々に助言されていると思います。
経理と財務は大きく異なります。
経理とは、時間軸は「過去」です。
過去の事実を会計的に集約したものです。
また過去の事実が基本なので、確定性があります。
財務とは、時間軸は「未来」です。
企業の未来を経営計画・戦略を基本として描いていくものなのです。
未来ベースなので、不確実なものです。
その不確実なものに根拠を持たせていくことが重要です。
そのためには、「数々の戦略や仮説」がいります。


桐元:
不確実なものである財務面のアドバイスには慎重になりますね。

山本:
不確実なものだから、リスクはあります。
ただし、リスクは危険なものではないのです。
リスクとは、変動幅なので、変動の幅の広さ・領域をきっちり認識し、リスク分析し、対策を講じることである程度、回避することができます。
これは、我々、コンサルタントの仕事なのです。 確定性がある仕事をやるより、不確実なものを確実性を高める仕事に喜びを感じるのです。
桐元さんも好きじゃないですか!


桐元:
確かに、好きです。
私も考えうる手段・方法から検討してアドバイスしています。
ただ、リスクは状況によって変化していくものだと思います。
どのように付き合っていかれていますか?

山本:
その通りです。
行動することで状況がどんどん変化します。
リスクも変化していきます。
それら変化していく状況を把握するために最低毎月1回は、私は役員会に参加し、マネジメントしていきます。


桐元:
なるほど、山本先生が、資本政策のプロフェッショナルとして経営まで参画されるハンズオン型のコンサルタントをされている理由は、そこにあるのですね。

山本:
話はちょっとかわりますが、最近よく感じるのは、「青い鳥」症候群の方々が多いように思います。


桐元:
「青い鳥症候群」とは何でしょうか?

中小企業の財務戦略・資本政策山本:
意外と目の前に答えはあるものです。
そのことに気付くためには、考えても駄目なのです。
「青い鳥」にたどり着けません。
考え抜くことでやっとたどり着くことができます。
「考える」と【考え抜く】は、似ているようですが、レベルがまったく異なります。
トヨタ自動車のなぜ・なぜ・なぜの「改善」と一緒です。
真因把握のために深堀して考え抜く必要性があります。
ただこれを一人でできる人は少ないです。
だからパートナーや仲間が必要なのです。
企業は、社長から社員さんまでの縦の関係だけでなく、横の関係・パートナーを上手く活用することで業績をあげることができると思います。
株主や役員、社外の人間;コンサルタントを有効に活用することも社長の仕事の一つだと思います。
真因把握したと思っても、それはあくまでも仮説です。
その仮説に一所懸命に取り組んで実証する。
万が一、仮説が間違っていることもあるのでPDCAサイクルを廻すことでリスクを回避していくのです。
これがマネジメントです。
そのために良いパートナーと取り組んで欲しいですね。


桐元:
良いパートナーの条件とは何を基準とすれば良いのでしょうか?

山本:
自分の会社という意識を持ってくれるか否かです。
株主の場合は、シェア(比率)も重要なポイントです。


桐元:
具体的に上場している企業でうまくパートナーと手を組まれた事例はないでしょうか?

山本:
マネックス証券を設立した松本大社長は、うまく株主・パートナーを活用されています。
ソニーの井出社長(当時)と会食し、オンライン金融会社構想を検討した後、ソニーと合弁で(株)マネックスを設立し役員も受け入れております。
さらに、ITに強いインターネットイニティアティブ社から資本や役員も受け入れております。
ソニーとインターネットイニティアティブという強力なパートナーと共同した結果、同社は1期でIPO(株式上場)を実現しております。
1期という超短期間でIPOを実現させるために松本社長はパートナー選びを戦略的に実行しております。


桐元:
上場企業の資本が入っていることのメリットですね。
具体的には、何が一番ですか?

山本:
○○会社の関連会社という信用力です。
社格があがります。
その結果、営業面では、「○○会社の関連企業の~」と営業すると相手の信頼度がアップします。
また、人材面でも役員の派遣だけでなく、社員の募集時にも上場企業の関連会社ということで人が集まりやすいメリットがあります。


桐元:
ただ私も多くの中小企業の方々とお付き合いさせて頂いておりますが、他人資本をいれることに対して抵抗感を持たれていらっしゃる経営者が多いように思うのですが。

山本:
確かにそうですね。
ただ企業をどうしたいのか。 経営者ご自身のゴール設定しだいだと思います。
もし、一族以外からも経営者を迎える必要性があるのなら、意識をかえることが必要ですね。
人的な面だけでなく、資本面もパートナーと手を組むのです。
上下関係だけでなく、横の関係、仲間を増やす意識です。
その仲間が株式を所有するかしないのかです。


桐元:
そうですね。
言われてみると、企業がどの程度の規模を目指すのかによって人材面だけでなく、資本面でもパートナーと手を組むことが良い場合もあるのですね。

山本:
上場企業から仲間になろう!パートナーになろうと選ばれているのです。
それだけ素晴らしい会社として評価してもらえているのですよ。


桐元:
確かに成長の見込みの無い会社では、上場企業も株主への説明がつかないような投資はできませんものね。

中小企業の財務戦略・資本政策山本:
最後に気になることですが、最近、不祥事が多いですね。
名門企業・老舗の不祥事が後を絶ちません。
まず、発生リスクを考える必要性があります。
なぜ発生するのか原因の真因把握です。
会社の仲間同士、居酒屋で話しているのでしょうが、それだけでは駄目です。
しっかりと真因まで考え抜いているのか。 脳みそが汗をかくほどまでにね。
そして、仮説をしっかりたてて、実行しているのか。
このサイクルを廻すことが大切なのです。
企業は社会的な貢献をしているのだと自覚することです。
どのように社会に貢献するのか、もう一度考え直さないといけない時代になりましたね。

桐元:
今日は、財務・特に資本政策から、パートナー選び、不祥事、社会貢献と多岐に渡るお話をお伺いさせて頂きましてありがとうございました。



中小企業の財務戦略・資本政策 ●追記
山本泰功先生と対談させて頂いて思ったことは、パートナー選びの重要性です。
社長自身との波長のあうパートナーをしっかり選んでいるのか?
選ぶためにも社長ご自身が、事業目的を明確に描く必要性があるのでしょうね。
何のために、事業を行うのか? お金儲けだけが目的では、不十分です。
企業である以上、利益を上げるのは、必要条件だが、十分条件ではないので。
儲けたお金をどのように活かすのか。 社会的貢献も視野にいれた事業目的が必要だということを改めて認識させて頂きました。
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