ユダヤの商法世界経済を動かす『新装版』 藤田 田 著

PartⅠ これがユダヤ商法だ

1)78:22の宇宙法則

人間の力ではいかんともしがたい大自然の宇宙の法則。
厳密にいうと78にも22にも、プラスマイナス1の誤差があるから、78対22は、時には79対21になるし、78.5対21.5になる時もある。
儲けの法則も78対22が成り立っている。

3)生活の中に数字を持ち込め

数字に馴れ、数字に強くなることが、ユダヤ商法の基礎であり、儲けの基本である。
金儲けをしたい、という気持があるならふだんの生活の中へ数字を持ち込んで、数字に馴れ親しむことが大切である。
商売の時だけ数字を持ち出してくるのでは遅すぎる。ユダヤ商法には法則があり、数字に強くなることがユダヤ商法の第一歩である。
「原則(法則)をはずれたら、金儲けはできない。儲けたくないのなら、なにをやってもいい。
世の中には、石を刻んで喜んでいる人もいるのだから。
でも、儲けたいなら、決して原則をはずれちゃいかん」

6)現金主義に徹すること

ユダヤ商法では、天変地異や人災から、彼の明日の生命や生活を保障するのは、現金以外には考えられない。ユダヤ人は、銀行預金すら信用しようとはしない。現金一本鎗である。

9)女を狙え

ユダヤ商法に商品はふたつしかない。それは女と口である。
これは『ユダヤ商法4000年の公理』なのだそうだ。
しかも『公理であるから証明は不要』なのだといういう。もともと男は金を持たないからである。
はっきり言えば、金を消費する権限も持っていないのだ。

10)口を狙え

『口に入れるものを取り扱う商売』。
口へ入れられた“商品”は、刻刻と消費され、数時間後には、次の“商品”が必要になってくる。
売られた商品がその日のうちに消費され、廃棄されていく。
土曜日も日曜日も、一日の休みなく稼いでくれるのは銀行預金の利息と、この『口に入れる商品』だけだ。
だから、確実に儲かる。

11)判断の基礎は外国語だ

商取引において最も肝心なことは、判断が的確で、しかも迅速であるということである。

13)必ずメモを取れ

重要なことは、どんな場所ででも必ずメモを取る。
このメモが彼らの判断の正確さにどれほど役立っているか分からない。

16)辛抱よりは“見切り千両”

ユダヤ人は、相手の気持ちが変わるまで、辛抱強く待つ反面、ソロバン勘定に合わないと分かれば、3年はおろか、半年と待たないで手を引いてしまう。

17)社長は“売れる会社”をつくれ

『オフィスで死ね』という言葉があるが、「死ぬまで稼げ、死ぬまで商売の手を休めるな」という意味の金言で、会社を死守せよというニュアンスは毛頭ない言葉。

18)契約は神様との約束

ユダヤ人は、いったん契約したことはどんなことがあっても破らない。

22)税金分だけ余分に儲けろ

ユダヤ人は、税金はごまかさない。
税金は国家との契約である。
契約はどんなことがあっても守るユダヤ人にとっては、脱税は国に対する契約違反にほかならない。

23)時間も商品――時を盗むな

『時を盗むな』とは、1分1秒といえども他人の時間を盗んではならないことを戒めている言葉である。

26)『未決』書類は商人の恥

ユダヤ人は、出社すると1時間ほどは『ディクテイト(dictate)』といって、前日の退社後から出社時間までに届いた商取引の手紙の返事をタイプしてしまう。
ユダヤ人が『ディクテイト』の時間を大切にするのは、彼らが、即刻即決をモットーとし、前日の仕事を持ち越すことを恥辱と思っているからである。

PartⅡ 私自身のユダヤ商法

28)差別には金で立ち向かえ

軽蔑してくる輩には金を貸し、金銭で実質的には征服している。
差別は、相手が劣等な場合の優越感からくるものと、相手が優秀な場合の恐怖感からくるものと2つの種類がある。

31)大損しても納期はまもれ

一度でも契約を破った相手をユダヤ人は絶対に信用しない。
製品が遅れたのは私の責任ではないが、ユダヤ人は弁解を絶対に聞かない。
彼らは常に「ノー・エクスプラネーション――説明無用」なのである。

34)絶対にまけない売り方――自信のある商品は絶対にまけるな

「日本人は商品に自信がないからまけるのだろう」
ともいう。いい商品だからまけない。
まけないから利益が大きい。
ユダヤ商法が儲かる秘密もここにある。

35)“薄利多売”はバカの商法――ユダヤ商法と大阪商法

大阪商法は、薄利多売の商法。“薄利多売”でガメツク儲けていくのが大阪商人。
「たくさん売るなら、たくさん儲けるべき」

36)金持ちから流行させろ

ある商品を流行させるには、コツがある。
流行には、金持ちの間ではやり出すものと、大衆の中から起こってくる流行の2つがある。
この2つの流行を比べてみると、金持ちの間から起こってくる流行の方が、圧倒的に息が長い。
金持ちの間で流行したものが、大衆のところまで流れてくるのに、だいたい2年ほどかかる。
ということは、金持ちの間に、あるアクセサリーを流行させれば、2年間はその商品で商売ができるということになる。

37)厚利多売商法で儲けろ――“稀少価値”は儲かる商品

厚利多売は、希少価値を売れば、いくらでも可能である。
その品物に稀少価値があればあるほど、利幅は大きい。
そういった品物を安く輸入して、高く売りさばくのが、すぐれた輸入商であり、また、反対に、外国へ持ち出せば稀少価値のあるものを高い値段で外国へ売りつけるのが、腕の立つ貿易商である。

PartⅢ ユダヤ商法のバックボーン

39)働くために食うな、食うために働け

「人生の目的は、おいしいものを心ゆくまで食べることです。」

46)一人合点して相手を信用してはならない

一度、商売がうまくいった相手でも、ユダヤ人は次の取引の際には、新しく取引を開始する相手以上には、決して信用しようとはしない。
商売の相手は、1回1回すべて「初回」なのだ。

50)休息は必ずとれ

金に糸目をつけず、たっぷり食べれば、結果として健康になる。
この健康がユダヤ商人の最大の元手なのである。
働くばかりでは、いずれは健康をそこね、人生の目的である快楽を味わえなくなることを、ユダヤ人は長い歴史を通じて、知っているのである。
働いたら必ず休むことを、忘れてはならない。

59)時間の使い方を考えろ

ヒマのない人間はお金儲けなんかできません。
商人は金を作ろうと思ったら、まずヒマを作らなくてはダメです。

PartⅣ 銀座のユダヤ人語録

66)懐疑主義は無気力のモト

他人の言うことをすべて疑ってかかることは、行動のエネルギーを阻害する以外の何物でもない。
懐疑主義は結局無気力に陥ってしまうだけだ。
日本人は契約を交わしたあとも、相手を信じようとしないが、ユダヤ人は契約を交わしたら相手を全面的に信頼する。
それだけに、契約が破られ、信頼が裏切られた時は、決して、マアマアでは済まされない。
徹底的に損害賠償を請求してくる。
ユダヤ人は契約違反の時は「ノー・エクスプラネーション(いいわけ無用)」といって、違約金をまき上げる。

69)病欠とはズル休みのこと

『気のやまい』である。
一日か二日の病欠は、ズル休み以外の何物でもない。
休む時は堂々と休息のために休んでもらいたい。

72)週5日制で儲からない商売はやめてしまえ

ユダヤ人は、週5日制である。
週5日制で彼らは儲けている。
5日働いてペイしないような商売なら、さっさとヤメた方が賢明だ。

75)金を持っても、デカイ面するな

日本はGNP(現在はGDP)世界第二位とか言って威張っているが、本当は貧しい国だ。
石油資源を持っているわけではないし、一朝コトあれば、すべてがパーになる。
それを忘れてはならない。

83)定石を知れ

ユダヤ商法には、ユダヤ商法の定石がある。
契約は必ず守れ、ということもその一つであるし、女と口を狙えというのも、その一つである。
ユダヤ商法の定石は、全世界に通用する唯一の『商法』である。
競争のないところに繁栄はない。ユダヤ人と大いに競争していかなければならない。

PartⅤ 「円」を吸うユダヤ商法

84)商人はまず売れ

簡単でボロい儲けを狙うユダヤ商法では、とっておきの商品は『通貨(カネ)』である。
カネを売買することは、品物を発注したり、納期や品質に頭をわずらわす手間がかからない。
何かを狙った場合、まず「買う」のはシロウトである。
クロウトはまず売る。
売ってから儲けるのである。
商売は『売り』と『買い』があって、初めて成立する。
そして、『買い』よりも『売り』の方が、はるかに利幅は大きいのである。

89)柳の下は二度狙う

人間は、どういうわけか、同じ過ちを2度繰り返すものである。
とくに、国際感覚の欠除している日本人は、よほどしっかりしないと今回とまったく同じ誤ちを繰り返してしまうと思う。

PartⅥ ユダヤ商法とハンバーガー

91)脳みそには柔軟性を持たせるべし

脳みその中は、常に柔らかくしておいて、既成概念など吹っ飛ばしてしまうことが、先見の明につながる近道でもある。

92)信用を得る宣伝は口コミに限る

外国人の自慢のお蔭で、ハンバーガーが売れてくれるとは、有難いことである。
宣伝は口コミが、信用を得るためには最も効果的な方法だろう。

93)人間の欲求をつかめ

ハンバーガーは本能的に手づかみでものを食べたいと思っている人間の欲求にピタリと当てはまっている食物である。
人間の欲求を的確につかみ、ユダヤ商法の定石を守ることがいかに大切であるか、つくづくと感じさせられたのである。

95)きらいなものを売れ

自分の好きな道で商売を始めると、なかなかその商売はうまくいかないようだ。
対象が好きなもの、となると、ついつい溺れてしまうからだ。
本当の商人はきらいなものを売る。
自分がきらいなものだと、どうやれば売れるか、を真剣に考える。
自分の弱点だから、ある場合には必死になる。

 

私が普段学んでいる、稲盛和夫さんのお話とは全く異なることもあります。
しかし、世界の金融や貿易を抑えているユダヤ商法のことを知らずして、事業も出来ないのではと思って、今回はこの本を選びました。
また、マクドナルド創業者の藤田田さんの復刻本ということも選んだ理由です。
この本で、約100カ条にのぼるユダヤ商法が紹介されています。
今回のサマリーには、宗教的なものや差別的な表現も含めて誤解を招きかねない部分は外させて頂きました。
復刻本では、著者の藤田田さんがお亡くなりになられたので、執筆当時では許容された表現もそのまま、多数含まれています。
そのため、是非とも本書を手に取って、ご一読頂ければと思います。
なお、【ユダヤ商法】といっているのは、ユダヤ人の大部分が5000年の民族の歴史を通して持ってきている商売のやり方という意味です。
また本書以外にも5冊、復刻本が出ておりますのでそちらも併せてご一読されることをお勧め致します。
お勧め度:☆☆☆☆ 星4つ
この書籍をAmazonで見る
(桐元 久佳)


inkId=051af7a08b48da1c9a21f13ddb312382