自分を見つめ直したベトナムへの旅

先日、少し早めの夏期休暇をとって、お客様の仕入れに同行させてもらって、ベトナムに行ってきました。
仕入に同行しているため、早朝と夕方は比較的時間に余裕があったので、読んだ本が「海賊とよばれた男」です。
出光創業者・出光佐三氏の事業家人生の物語でした。
久しぶりに本を読んで、感動して涙しました。
お勧めです。
熱い気持ちを持てます。
日本人としての誇りを取り戻せました。
本書で、満州一帯を出光の従業員さんが、営業に飛び回るシーンがあったのですが、自分もホーチミンから離れた山間部の工場に行く道中と重ねて、感慨深かった。
ただ、私はクーラーの効いた自動車で移動。
出光の従業員さんは、リヤカーに油を載せて販売していた。
すごく楽な時代だと感じての移動でした。

ベトナムで感じたこと

  1. 戦争によって歴史的な遺産、観光資源があまりない。
    つまり、戦争の惨禍を痛感しました。
  2. ベトナム人は掃除好きである。
    工場視察した際に、従業員の方々が手待ちの時間があると掃除されていました。
    また、毎朝、路上を掃除される方々がいるので、町に嫌な臭いがまったくしなかった。
  3. 30~40代の方々が企業の中心である。
    これも戦争の影響でしょうが、ベトナムの平均年齢が27歳、企業の中心となっているのは30 ~40代の方々。
  4. 経済の中心は中国系 2つの工場見学に行きましたが、2世、3世の 方々でした。
    自分たちで創業したようなので、彼らのバイタリティーを感じました。

また、お客の大半がベトナム人というお店で食事しても、中国系の方々が多かったです。
現地の平均給料からすると相当高いお店でしたが。
製品のジャンルによって、中国とベトナムを含めた他のアジア地域では、ばらつきがあると思います。
ただ、今回のお客様の製品に関しては、中国の方が、まだレベルが高いです。
工場によってももちろん違いはあるでしょうが。
これは、日本が商品を購買する際に高い品質基準を求めたことも一因だと思います。

また、家電製品では、日本の超大手企業を退職された方々が中国・韓国の企業へ転職されたこともあるのでしょうが。
「Made in Japan」いつまでも最高の品質と世界中から評価されるためには、絶えざる革新が必要なのでしょうね。

自分を見つめ直すきっかけとなる【場=機会】として、旅行はいいですね。
今から夏期シーズンです。
たとえ、短い期間でもいつもと違う環境に身を置いてみては如何でしょうか。
面白い機会になるかもしれませんよ。
(桐元 久佳)