物価上昇の中で

あらゆる分野で、物価が上昇しておりますね。
弊所のお客様も、原価や販管費が上昇しているので、値上げを実施されているお客様が多数いらっしゃいます。
では、上手な値上げと下手な値上げがあるのでしょうか?
その点で、私が参考にしているのは、日々利用する飲食店です。
個人店の場合には、謎なお店があって、実際の状況は外部から把握しにくいですが、大手チェーンで上場されている会社は、IR情報を入手できるので、かなり客観性の高い分析をできるように思っております。
そんな中でも私個人の利用度が高く、ベンチマーク先としているのが、【餃子の王将】さんです。
10年以上前なら、安くて美味しい中華料理店というイメージでしたが、最近は、量も少し減っている気がしますし、値上げを細かく実施されています。
それでもお客様人数が減少する月はあるものの、既存店でも年間で見ると増加させています。

物価上昇の中で

ここで改めて、売上の構成要素を考えると
客数 × 客単価 = 売上高
値上げによって、客単価は平均すれば上がるはずです。
そうなると工夫・改善するポイントは、客数を如何にして増やすのかと焦点を絞って、戦術を考えられます。
王将の場合には、年2回実施している「スタンプカード」によるキャンペーンと生ビールのキャンペーンでリピート率を改善する仕組みです。
今年の1月17日から6月15日のキャンペーンでは、5%引きとなるシルバー、7%引きとなるゴールドしかなかったのですが、値上げ対策なのか、10%引きとなるプラチナ会員が登場しました。
この割引効果が、2025年12月30日までなので、ステータスが高い会員ほど、利用頻度も上がりそうですね。
そもそも熱烈な王将ファンだから、プラチナ会員になるほど、リピートするのでしょうが。

それ以外にも、王将は直営・FC関係なく店舗独自のメニューもあって、特定のお店だけでなく、いろんなお店に行きたくなる仕組みや、餃子はセントラルキッチンで作ることで、一定水準の美味しさを担保するのも秘訣の1つですね。

上記以外にも、王将や他のチェーン店が実施されているリピート率向上の仕組みに気づかれたら、ぜひ弊所スタッフに教えてください。
いろんなお店のノウハウを体系化して、お客様に情報として取りまとめさせて頂きますので。

日新税理士事務所の地下2階に王将あるので、利用頻度高く、プラチナ会員となりました。

(桐元 久佳)